
「レントゲンでは異常なしと言われたのに痛い」
「治ったはずなのに、また痛くなる」
「動くと怖くて力が入る」
こうした悩みは、“根性”や“年齢”のせいではなく、痛みの仕組みを知ると整理しやすくなります。
今日は、整体やトレーニングの現場で本当に大事になる 痛みのメカニズム を、できるだけ分かりやすくお伝えします。
1. 痛みは「損傷の量」と必ずしも一致しない
痛み=その部位が壊れている証拠、と思われがちですが、実際は一致しないことが多いです。
- 画像検査で変形があっても痛くない人がいる
- 逆に、画像で大きな異常がなくても強く痛む人がいる
- 同じ動きでも、痛い日と痛くない日がある
これは、痛みが単なる“組織の損傷”だけで決まらず、脳と神経が「危険」と判断して出す警報の要素が強いからです。
2. 痛みは「センサー→神経→脳→出力」のプロセスで起きる
痛みはざっくり言うと、次の流れです。
- 体のセンサー(皮膚・筋肉・関節など)が刺激を感知
- 神経を通って情報が脳へ届く
- 脳が「危険度」を評価する
- 危険と判断すると“痛み”として出力される(+筋緊張や回避反応も起きる)
ここで重要なのは、痛みは「刺激の強さ」ではなく「危険度の評価」で変わるということです。
同じ刺激でも、
・睡眠不足
・ストレス
・不安
・疲労の蓄積
があると、脳の“警戒レベル”が上がり、痛みが出やすくなることがあります。
3. 慢性痛で起こりやすい「感度の上がりすぎ」
痛みが長引くと、身体は「守ろう」とします。
その結果、次のようなことが起きやすくなります。
- 痛みに過敏になる(ちょっとした動きでも痛い)
- かばう動きが増え、別の場所に負担がかかる
- 筋肉が常に緊張し、血流や回復が追いつきにくい
- 「痛いかも」という不安でさらに硬くなる
これがいわゆる、“痛みのループ”です。
つまり、慢性痛は 構造(組織)+神経の感度+生活背景 が絡み合って続きやすいのが特徴です。
4. 「危険」を下げるアプローチが、回復の近道になる
痛みが長引く方ほど、必要なのは「痛いところを揉む」だけではなく、
- 体が安全に動ける感覚を取り戻す
- かばう動き(代償)を減らす
- 呼吸・姿勢・荷重の癖を整える
- 適切な強度で“動ける範囲”を増やす
こういった、脳と神経が“安全”と判断しやすい状態を作ることです。
整体は「緊張を抜き、動きを出す」ことに強い。
トレーニングは「動きを安定させ、再発しにくい土台を作る」ことに強い。
この2つを組み合わせると、痛みのループを断ち切りやすくなります。
5. ただし「病院へ行くべき痛み」もあります
痛みの多くはコンディション・負担・動きの問題で説明できますが、例外もあります。
- 安静でも強い痛みが続く
- 夜間痛・発熱・原因不明の体重減少
- しびれや筋力低下が進む
- 転倒や事故後で強い痛みがある
- 排尿排便の異常を伴う腰痛
こうした場合は、まず医療機関の受診が優先です。
まとめ|痛みは「体からの警報」。正しく整えると変わりやすい
痛みは「壊れているから」だけで起きるわけではなく、
脳・神経が危険と判断したときに出る警報としての側面があります。
だからこそ、
「どこが硬いか」だけでなく、
「なぜ危険判断が続いているのか」
「どんな動きや生活で警戒が上がっているのか」
まで見ていくことが、回復への近道になります。
#整体 #シグナル療法


コメント